キャリアコンサルタント実技試験の内容とは?
キャリアコンサルタント実技試験には、論述と面接の2種類がある
キャリアコンサルタント試験は、厚生労働大臣の登録を受けた登録試験機関が実施する国家資格試験です。学科試験と実技試験の両方に合格することでキャリアコンサルタントと名乗ることができます。
学科試験は、登録試験機関である特定非営利活動法人日本キャリア開発協会(JCDA)と特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会(CCC)が共通問題で実施します。
実技試験は、論述試験と面接試験が行われます。
学科試験+実技(論述)試験と実技(面接)試験は別日に実施されます。
受験するためには、受験申請受付期間内の申請が必要です。
論述試験
論述試験は記述式回答です。事例記録を読み、設問に解答する方式です。
試験時間は50分です。
逐語記録では、キャリアコンサルタントの対応が異なる「望ましい事例」と「望ましくない事例」が示されます。
設問では、「事例の違いを、指定語句を使用して説明」、「下線部のキャリアコンサルタントの応答が相応しいか相応しくないかの判断、およびその理由」、「相談者の問題」、「今後どのようなやりとりを面談で展開するか」を問われます。
キャリアコンサルティング協議会(CCC)と日本キャリア開発協会(JCDA)で内容に違いはありますが、難易度のレベルはあまり変わらないようです。
面接試験
面接試験では、ロールプレイと口頭試問でロールプレイ15分、口頭試問5分に分かれて行われます。
ロールプレイは、実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、キャリアコンサルタントとして相談者を尊重する態度や身だしなみを含めた姿勢を見られます。
相談者との関係を築き、問題を捉え、面談を通じて相談者が自分に気づき、成長するような応答、プロセスを心がけてください。
口頭試問では、自らのキャリアコンサルティングについて試験官からの質問に答えてください。
実技試験(面接)ではどんな事例が出題される?
面接で出題されやすい事例を紹介します。
以下のようなケースで、自分ならどんな対応やコンサルティングを行うか一通り考えておくと良いでしょう。
・転職活動がうまくいかなずに悩んでいるケース
・雇用形態が非正規のため将来が不安で正社員になりたいケース
・上司との人間関係に悩んでいるケース
・派遣社員から正社員への打診があったが迷っているケース
・部下との人間関係の構築が悩みのケース
・今の仕事が自分に向いていないと思っているケース
・今の仕事に面白さを感じていないケース
・自分の希望と違う部署へ移動したケース
・役職定年で給与が下がったり、モチベベーションが低下してしまうケース
・仕事と子育てをどう両立するか悩んでいるケース
・仕事を続けながら介護を両立したいケース
実技試験(面接)当日の流れ
集合
指定された試験会場に余裕を持って到着しましょう。
「集合時間」になると入室ができます。
集合場所で試験部会場と、本日の流れを説明されます。
待機時間
グループに分かれ、クライエントが案内係として呼びにきます。
一緒に試験会場まで、帯同します。
面接時間になるまで、会場の前で椅子に着席して待ちます。
入室、ロールプレイ試験
まずは自分から入室します。そのあとに続いてクライエントが続いて入室してから着席します。その後、試験官から諸注意があり、面接試験のロールプレイ部分がスタートします。
口頭試問
15分経過するとアラームが鳴り、クライエントは退室します。
その後、すぐに口頭試問が始まります。
解散
口頭試問が終わると退室します。集合場所に持ち物を取りに行って解散します。
実技試験(面接)で評価されるポイントとは?
受容的態度、共感的理解を安定的に実践できる技術
非言語について気をつける
非言語とは表情、リアクション、アイコンタクト、声量、抑揚などです。
くり返し、伝え返し、言い換え
くり返しは、単純にクライエントさんの言葉を自分のペースでくり返すだけです。
伝え返しは、クライエントさんの表情を見ながら、間を取りながら、話し方に抑揚をつけて、声を相手に飛ばすことです。
言い換えは、クライエントが話したことを受け止めて理解してわかりやすく補足することです。
間の取り方
考えている姿を見せることで好感、信頼感につながりやすい、無駄な質問を減らすなど、「間の取り方」次第でスムーズに進めることができます。
感情に寄り添う
相談業務は悩みに対して「認知の変化」「行動変容」を起こすことになるのですが、そのために気持ちや感情に寄り添いながら進める必要ことが必要です。
基本的な関わり合いを促す質問の技術
状況把握+固有の考え、気持ちをバランスよく聞き出せることがポイントです。
気づきを与えてスムーズに展開できる技術
過去の体験、経験から意味を見つけ出したり、過去の体験から未来に向けてどんなプラスの意味付けができるかがポイントです。
口頭試問を無難に乗り越える技術
例えばロールプレイングの感想、振り返りを聞かれた場合でも、できたこと、できなかったことを答えるとよいでしょう。
メンタル面をコントロールする技術
本番面接はメンタル面をしっかりとコントロールできることが大切です。
実技試験(面接)の対策方法とは?
試験対策が含まれている養成講座の受講や、試験対策講座の受講がおすすめ!
筆記試験対策は、過去問題集を活用して個人で学ぶことが可能です。繰り返し学習することで出題傾向はもちろん、出題のされ方、出典先などを把握できるようになります。
しかし実技試験対策は、個人での学習が難しくなります。
特に面接試験対策では、一人で行うよりも、複数人でお互いのやり取りを観察しながら取り組むことが有効です。
ただし、練習相手もしっかりと選ぶことが重要です。
受験対策講座を受講し試験対策のプロから学ぶことで的確なアドバイスを受けることができ、合格に必要なスキルを身につけることができます。
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