宅建士を取得しようと思ったきっかけはなんですか?
宅建士を取得しようと思ったのは、ビジネス実務法務検定に合格した後のことでした。その後に法律系の国家資格(行政書士、社会保険労務士など)に進んでみようかなと考えた時に、ロードマップ上にあったのが宅建士だったから、というのが大きいです。
そんなわけで宅建士が、私にとって初めての法律系国家資格となりました。また初めての『業務独占資格』でもあったので、それもモチベーションの一因になったように思います。(不動産関係の取引の際に行われる、重要事項説明の実施などが宅建士しか行えない業務とされています)
ずっと会社に勤め続けるイメージは持っていなかったため、やろうと思えば宅建士を使って転職したりすることもできる。それまで受けていた情報処理技術者試験や、簿記検定などとは一味違う、強力な武器になってくれそうな気がしていました。
実際、宅建士の後に社会保険労務士や行政書士を取得して開業・独立に繋がりましたので、宅建士には感謝しなければいけないと思います。
最初に決めたスケジュールと学習方法は?
システム関係の会社に勤務してエンジニア職に就いていたため、不動産関係の予備知識は全くなしからのスタートでした。
とりあえず必要となる勉強時間を調べてみたところ300時間とあったので、1日2時間ほどで半年あれば大丈夫そうと思い、そのペースで学習していくことを決めました。
なお毎年春と秋に開催される、情報処理技術者試験を受けることがほぼルーティンになっていたので、その試験を1回受験を諦めたとしても、春から秋の半年間勉強するというのがちょうどよいタイミングでした。
学習方法は、調べてみたところ資格学校の講座などもあることが分かり、そういったところを利用しないと難しいのかなと思ったりもしました。しかし、実際には市販の教材を使った独学を選択しました。
それまで受けていた他の資格がいずれも独学だったので、ある程度は独学に慣れていたのと、会社で推奨されている(手当が出る)資格ではなかったのでコストを掛けたくないというのが主な理由です。
そのため、独学に慣れていない人や、コストを掛けても講座を利用して問題なければ、資格学校を利用するのも良いと思います。
宅建士合格に向けた学習スケジュールのポイントは?
宅建士に限った話ではないのですが、平日と土日で勉強時間にはあまり差をつけないようにしています。
土日は土日でやりたいことがあったりしますし、土日だけ1日の時間が長いわけではありません。勉強を最優先に毎日を生きていけるわけではありませんから、無理のないペースで取り組めるようにする必要があると考えています。
そのため、通勤時間と昼食の時間などから捻出できる1日2時間ほどを毎日コツコツ、土日も同じような時間であまり増やしたりして負担をかけないように半年間続けました。
他に意識したポイントとしては、試験の1ヶ月位前、少し早めのタイミングまでにテキストと問題集を十分に学び終える、スケジュールの余裕を持つようにしたことです。
自分やその周囲には、いつ何が起きるか分かりません。そのため、余裕のないスケジュールでは、トラブルが発生するなどした場合に最後まで勉強が終わらずに受験して、不合格になるという可能性があります。余裕があれば他の教材を追加しても良いわけですので、余裕のあるスケジュールを立てるのがオススメです。
やっておいて良かったと感じたことはなんですか?
試験の1ヶ月ほど前にはテキストや問題集をやり終えたので、そこから試験日までの間に取り組んだ市販の模擬試験がとても良かったです。
テキストや問題集は勉強する上で必要ですが、今年どんな問題が出るのかは模擬試験に取り組まないと分かりません。さらに、模擬試験はさまざまなところから出ていますので、バランス良く取り組むと良いでしょう。
参考までに私の場合は、
- 発行部数が多い大手予備校のもの(多くの人が対策している問題を漏らさないため)
- 大手予備校よりは少し規模が小さいところなど、少し方向性の違うもの(自分が対応できる問題の範囲を広げるため)
- 「元試験委員が監修」など、特色を出しているもの(他の受験者と差をつけるため)
こういった3パターンくらいを買うようにしています。
また、勉強の過程全体を通して、暗記には極力頼らず、仕組みを理解するようにしたことも良かったです。
問題集なら選択肢一つ一つを読み込んで、間違っているところは何で、どう記述を変えれば正解になるかなど、単に問題を解くだけではなく問題を作る側のように取り組むと良いでしょう。
今宅建士取得を目指そうと考えている方へのメッセージ
宅建士は、毎年20万人もの人が受験する最大級の国家資格。宅建業を行う上では5人に1人の設置基準もあることから、今後もニーズが無くなることはないはずです。
さらに、法律系国家資格の登竜門とも言われますので、不動産関係の仕事に就く予定がなくても、法律学習の基礎を身に着ける上で宅建士の勉強はちょうどよいボリューム感だと思います。宅建士で感覚をつかんだら、行政書士や社会保険労務士にステップアップを検討しても良いでしょう。
受験者数の多さから、学習方法に幅広い選択肢があるのも、宅建士のポイント。チャレンジするときには、自分好みの教材をぜひ見つけてください。
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