医療関連のお仕事というと、医師や看護師などに代表されるように「なるのが難しい」というイメージが強いかもしれません。しかし中には、業界未経験でも数ヶ月間の学習で資格を取得し、就業を目指せるものもあるんです。
今回はそういった医療業界に携わったことが無い方にもおすすめできるお仕事をご紹介します!
1.登録販売者
どんな資格・仕事?
登録販売者とは、ドラッグストア・薬局などで市販薬を販売するための資格です。一般用薬品の中で約9割を占める、第2類・第3類を扱うことができます。近年コンビニエンスストアでの一般用医薬品販売も始まり、今後さらにニーズが高まっていくと予想されます。
これまで登録販売者の受験には、基本的に1年以上の実務経験が必要でした。しかし2015年度試験からはその要件が撤廃され、どなたでも試験を受験できるようになりました。
実際に働くには?
登録販売者として働くには、年1回行われる「登録販売者試験」に合格する必要があります(時期は各都道府県によって異なる)。登録販売者の試験内容は、医薬品の基礎知識や効果、安全対策や薬事法についてなど、多岐に渡ります。初心者が独学で目指そうとすると基礎的な用語も分からずつまづく可能性もあるため、対策講座を受講するのがベストでしょう。
学習期間はスクールによって異なりますが、半年前後とされています。
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2.医師事務作業補助者
どんな資格・仕事?
診断書や処方箋の作成、診察や健診予約、カルテの入力、データ整理、行政対応など、医師の事務作業のサポートを行います。背景にあるのは医師の過酷な労働環境。医師事務作業補助者が煩雑な事務作業を行うことで、医師の業務負担を減らし医療行為の質を上げることを目的としています。
実際に働くには?
医師事務作業補助者として働くためには、資格は必ずしも必要ではありません。しかし診断書や処方箋の作成などの事務作業を行うためには、当たり前ですが高度な知識が求められます。
未経験者の場合、必要な知識やスキルを身に付けるため、そしてその証明のため「医師事務作業補助技能認定試験」等の資格を取得することをおすすめします。
対策講座を受講した場合の学習期間は、5ヶ月程度となっています。
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3.看護助手
どんな資格・仕事?
その名の通り、看護師の補助的な役割を果たします。主な仕事内容は、患者さんの応対業務や身の回りのお世話、看護師の補助として診察・検査準備、その他院内の清掃やベッドメイクなどの環境整備です。医療行為・看護行為を行うことはできませんが、患者さんと身近に接してお世話をする大切な役割を担っています。
実際に働くには?
看護助手として働くために資格は必須ではありません。しかし初心者の場合、必要な知識を得るためにも、仕事の概要をつかむためにも、「看護助手実務能力認定研修」等の資格を取得しておいた方が安心でしょう。
対策講座を受講した場合の学習期間は、約3ヶ月といわれています。
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4.医療事務・調剤事務
どんな資格・仕事?
医療事務は病院や診療所、調剤事務は調剤薬局と職場は違いますが、仕事内容や必要な知識に共通する部分が多い両者。受付窓口やカルテ管理、診療報酬明細書や調剤報酬明細書といったいわゆる“レセプト”の作成などを行います。幅広い業務をこなす医療事務・調剤事務スタッフは、職場にはなくてはならない存在。直接患者さんと顔をあわせることが多いため、病院や薬局の印象を左右しかねない重要な仕事です。
実際に働くには?
医療事務・調剤事務共に資格が無いと働けないわけではありませんが、未経験者の場合「医療事務技能審査試験」や「調剤報酬請求事務技能認定」等の試験に合格をしてから働き出すのが一般的。テキスト持ち込み可という試験がほとんどなので、暗記が苦手な人でも安心です。
対策講座の学習期間は約半年程度となっていますが、中には最短1ヶ月というスクールもありますので、早く就業したい方にもおすすめです。
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